2009年の日本の国際会議件数、世界第5位−6.4%減も国際機関主催会議は増加

  • 2010年10月12日
 国際団体連合(UIA)が発表した2009年の日本開催の国際会議の件数は、暫定値で前年比6.4%減の538件となった。世界で開催された国際会議件数は4%増の1万1503件となり、日本は昨年の世界4位から5位へと順位を下げた。

 日本開催の国際会議の減少は、国内団体主催の国際会議が減少したため。日本政府観光局(JNTO)によると、企画から開催までが短期間なため、2009年は経済不況の影響で開催経費確保が難しくなったり、会議の参加者が減少したことでUIAの基準に満たなくなったことが理由として想定できるという。一方、企画から開催まで長期間かかる国際機関主催の国際会議については増加した。

 また、今回の統計はUIAが2007年以降に緩和した基準による数値。JNTOによると、2006年までの旧基準に照らすと2%増の246件となり、2011年までの目標値252件の達成が目前に迫るとの考えだ。

 都市別の開催状況は、東京が昨年から5クラス減の世界第11位の134件でもっとも多く、次いで横浜が29位の54件、神戸が38位の40件、京都が39位の39件と続いた。

 なお、国別国際会議の開催件数は、1位がアメリカ(1085件)、2位がシンガポール(689件)、3位がフランス(632件)、4位がドイツ(555件)で、ドイツは22%増と大きく件数を伸ばした。