スカンジナビア政観、利益率の高さ強調−幅広い層への認知向上に成果

  • 2010年10月4日
 スカンジナビア政府観光局(STB)はこのほど旅行業界向けにセミナーを開催した。STB日本支局長の宮本拓氏は「スカンジナビアは宝の山。商品の平均単価が高く、利益が出やすい」と旅行会社に販売促進を訴えた。

 宮本氏によると、スカンジナビアの商品の平均単価は40万円以上。「高額商品だから売るのが難しいと考えるリテーラーがいるかもしれないが、リピーターも多く、確実に需要がある」という。ジェイティービー(JTB)の2010年のレポートでも「最も行きたいデスティネーション」の17位に2年連続選ばれた。また、今年は初めて「行きたいデスティネーション」19位に選ばれており、宮本氏は、「今までは好きな人が好きというデスティネーションだったが、幅広い人々に知られるデスティネーションとなったのでは」と分析。メディア戦略や、旅行会社の商品の充実により成果があがったとした。

 今後はハイキングやデザインなど、テーマ性に富んだ商品の多様化を進めていく方針だ。また、メディア戦略の一つとして、12月に公開される映画「ノルウェイの森」とタイアップした消費者向けキャンペーンを実施。山手線や中央線沿線の各駅にノルウェーを打ち出したポスターを張り、ノルウェーの認知向上をはかる。