ワタベ、アジア事業戦略本格化、香港・台湾・中国本土の3拠点で50億円目標

  • 2010年9月30日
 ワタベウェディングは9月24日、上海に中国で初となる海外挙式総合サービス店舗「ワタベウェディング上海店」をオープン、中国でのデスティネーション挙式事業を本格的に開始した。同社では2007年から香港、台湾に直営店舗を展開しており、今後、香港と台湾、中国本土の3拠点体制でアジア事業戦略に取り組んでいく。

 同社ではアジア事業戦略を今後の成長戦略の要として位置づけており、今後3年から5年後の中期目標として連結売上の10%にあたる50億円、取扱組数8000組の達成を掲げている。その主軸となるのが、台湾で運営する「麗庭荘園(Grace Hill)」での地元カップルの挙式による「アジア・ローカル挙式事業」と、アジア発のリゾート挙式サービス「アジア・デスティネーション挙式事業」の2事業だ。

 今回、上海店をオープンしたことで、2011年3月期にアジア・デスティネーション挙式事業では昨年度の3.5倍の取扱組数となる700組・売上高2億円、アジア・ローカル挙式事業をあわせて取扱組数1000組・売上高7億円を目標とする。中期目標では、アジア・デスティネーション挙式事業で取扱組数5000組・売上高15億円、アジア・ローカル挙式事業では取扱組数3000組・売上高35億円をめざす。

 なお、上海店ではオープン前の今年4月から8月末までに、インターネットやブライダルフェアを通じ9組の地元カップルが海外挙式を実施し、問いあわせも増加傾向にあるという。今後は地元カップルへの挙式サービスの案内のほか、中国本土で展開する旅行会社の提携販売先の問いあわせ拠点としても活用していく計画だ。