国際化で羽田派が7割、アクセス利便に利点−成田は路線・便数に期待

  • 2010年9月29日
 アップルワールドが実施した「羽田VS成田」をテーマにしたアンケートによると、10月からの羽田空港国際化にともない、今後の海外渡航で利用を希望するのは、羽田空港が69.5%とほぼ7割となった。世代別で見ても、30代以上のすべての世代が羽田を選択。ただし、20代は成田が62.0%と上回っている。

 選択の理由について、羽田空港は「自宅からのアクセスが便利」が50.5%、「勤務先からのアクセスが便利」が16.3%で、66.8%がアクセスの利便性を理由にあげている。また、「フライト時間帯が良い」(9.5%)、「利用し慣れている」(8.4%)という意見も散見された。成田空港を選択した回答は30.4%で、その理由としては「就航路線や便数が充実している」が23.0%。「自宅からのアクセスが便利」も19.7%で2番目に多かった。このほか、「利用し慣れている」(11.9%)や、羽田空港では回答のなかった「駐車場料金が安い」(10.7%)という意見もあがった。

 一方、今後の要望としては、羽田空港は「就航路線や便数の充実」(26.9%)、「フライト時間帯の拡大」(17.2%)が多い。対して成田空港は「LCCの就航」(13.0%)、「航空運賃の低廉化」(13.8%)、「アクセスの時間短縮」(13.0%)、「アクセス交通、駐車場料金の値下げ」(10.8%)があがっている。

 なお、この3年の海外渡航での空港の利用状況を聞くと、「羽田、成田ともにある」が49.0%、「成田はあるが羽田はない」が44.7%となった。羽田空港、成田空港の両方の利用者はビジネス渡航の機会が多い30代男性が多く、レジャー渡航が多い50代は成田空港のみというケースが多かった。

 同調査は8月18日から8月31日まで、同社運営のサイト「アップルワールド」内で実施し、302通の回答を得た。


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