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キューバ、テーマある旅が人気に−観光セミナー開催、「人」の魅力にも期待

  • 2010年9月22日
 キューバ共和国大使館で9月17日、3回目となるキューバ観光セミナーが開催され、現地オペレーターがプレゼンテーションを実施した。このうち、レイコツール代表の是永禮子氏は、一昨年に新たに世界遺産に加わった「カマグエイ」を含めてキューバの観光名所の紹介。また、キューバ旅行に関する注意点などもあわせて説明した。特に現地では二重通貨のためおつりに注意する、アメリカ資本の保険会社はカードの付帯保険も含めて適用外であることなどが、旅行者に案内すべき点とした。さらに、政府から認可を受けたキューバ人日本語ガイドは10人ほどおり、日本人観光客に十分対応できること、現地は「西半球で最も安全」といわれるほど治安がいいことなどをアピールした。

 是永氏によると、一時は新型インフルエンザの影響で落ち込んでいた渡航者数は順調に数を戻しており、現在は以前と同水準。日本人によるビザの取得者数は年間約5000件というが、純粋な観光客数は「おそらく3000人ほど」という。日本人観光客の多くは年配で、有名な観光地をめぐるというより明確な興味の対象がある人が多いそう。映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』や『チェ・ゲバラ』などの影響によるものか、特にそれらに関する施設などの見学が人気だ。そのため、キューバは「大型の団体というより、ひとりひとりの興味を満たすような旅行スタイルがおすすめ」とした。

 キューバ共和国大使館経済・通商担当参事官のフランク・アベル・ポルテラ氏はキューバの見所を歴史、革命といった文化、そして動物や植物などの自然であるとし、さらに「最も魅力的なのはホスピタリティにあふれたキューバの“人”」と説明。人々と触れ合う機会があり、また見所に焦点をあてた旅行の造成に期待を示した。