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成田空港、2014年に国内線発着枠3万回へ−新規就航に対し着陸料優遇検討

  • 2010年9月21日
 成田国際空港(NAA)は、2014年度をめざす発着枠30万回への拡大にあわせて、国内線の発着枠を現行の1.5倍にあたる3万回に引き上げる方針だ。NAA専務執行役員の平山由次郎氏はこのほど開かれた定例会見で、発着枠の拡大について「そう遠くない時期にできるだけ早く(地元の)合意をいただきたい」とし、地元の合意を得たうえで国内線の増便に意欲を示した。

 成田には現在国内線8路線が就航しているが、発着枠拡大後は日本全国を網羅する路線網を実現したい考えで、2014年には15から16路線への拡大をめざす。鹿児島や新潟など、路線就航の要望が高い地域に対し、全体の就航先とのバランスを見ながら検討していく考えだ。さらに、需要が高い既存の路線でも増便も実施する方針で、地方から海外への乗り継ぎ需要の取り込みをはかる。

 また、平山氏はLCCについて「新たな需要が出てきているのは歓迎すべきこと。時代のニーズとしてある以上、LCCに対応できる形を検討する」と考えを伸べた。LCCを含む新規就航の航空会社に対し、今まで実施していなかった着陸料の割引など優遇措置の導入を検討しているという。LCC専用ターミナルの設置については、時期は未定としながらも、LCC各社の需要をヒアリングしながら検討を進めていく考えで、9月末にロンドンで開催されるLCC世界国際会議にも初めて参加する。


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