関空、8月の国際線旅客数は13%増−着陸料割引含め航空会社を積極サポート

  • 2010年9月21日
 関西国際空港によると、2010年8月の国際線旅客数(速報値)は前年比13%増の102万8026人となり、3年ぶりに100万人を超える結果となった。このうち、日本人旅客は7%増の65万2780人で、6ヶ月連続のプラス成長。外国人旅客も26%増の34万6700人で、8月としては過去最高となった。また、国際旅客便の発着回数は1%増の6610回と微増となったが、国内線は路線の廃止や減便が響き、8%減の2909回となった。ただし、国内線旅客数は前年並みの41万9510人ととどまった。


▽全日空のLCC就航を歓迎、着陸料割引をはじめ航空会社のサポートに注力

 関空専務取締役の伊藤誠氏はこのほど開かれた定例会見で、全日空(NH)が関空を拠点としてLCCを設立する方針であることに対して、「大変ありがたい」と歓迎。その上で、「最大限、全社をあげて(NHの)ビジネスモデルが成功するよう、対応していきたい」と積極的なサポート姿勢を強調した。

 また、同空港が実施している着陸料の割引については「使いやすい空港になるために必要なこと」とし、来年度以降の継続については保証はないとしながらも、「これまでと同等、あるいはそれ以上の評価を航空会社からいただけるよう、何とか頑張っていきたい」とし、着陸料をはじめとした空港利用コスト削減につながるサポートの実施に対し積極的な姿勢を示した。


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