主要旅行会社、7月の海外旅行取扱額は25.6%増−団体回復、欧州方面好調

  • 2010年9月17日
 観光庁がとりまとめた主要旅行会社の7月の旅行総取扱額は、前年比6.9%増の5508億9874万7000円となった。このうち、海外旅行は25.6%増の1976億5952万3000円で、5ヶ月連続で前年実績を上回った。新型インフルエンザの反動で特に団体旅行が回復したほか、欧州方面が好調に推移した。一方、国内旅行は企画商品が伸び悩み、1.7%減の3480億1068万5000円で3ヶ月ぶりに前年実績を下回った。外国人旅行は新型インフルエンザの反動やアジア、中国からの旅行が好調に推移し、34.0%増の52億2853万9000円で7ヶ月連続で増加した。

 海外旅行を会社別でみると、最も伸び率が高かったのはi.JTB(179.7%増)。オンラインでは楽天トラベル(55.5%増)も伸び率が高く、順調な推移をうかがわせる。このほか、JTグローバルマーケティング&トラベル(154.2%増)、JTB東海(69.8%増)、JTB中国四国(66.9%増)、JTB関東(63.4%増)、JTB東北(55.6%増)など、JTBのグループ会社の伸び率も高かった。また、名鉄観光サービス(65.7%増)、近畿日本ツーリスト(42.3%増)、東武トラベル(45.5%増)、京王観光(48.7%増)など、大手総合旅行会社や電鉄系旅行会社も大きく回復。ジャルセールス北海道(56.5%増)、フジトラベルサービス(55.1%増)など地方の旅行会社も取扱額を伸ばした。

 なお、募集型企画旅行(旅行商品ブランド)の総取扱額は、8.2%増の1544億215万円で、海外旅行が27.5%増の634億5945万8000円、国内旅行が2.3%減の904億8053万8000円、外国人旅行が39.9%増の4億6215万4000円。総取扱人数は0.7%減の371万189人で、海外旅行が7.5%増の37万1775人、国内旅行が1.7%減の331万8494人、外国人旅行は28.2%増の1万9920人となった。


▽主要旅行会社取扱概況
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