ハウステンボス、4月から6月期の経常利益は1.7億円の黒字−夏も好調

  • 2010年9月6日
 ハウステンボス(HTB)によると、2010年4月から6月期の売上高は前年比13%減の25億4000万円だった。売上高の減少は入場料金の値下げや場内における販売価格の見直しを実施したため。入場者数は2%増の34万9000人。経費の削減により営業損失は9000万円となり、前年の4億円の損失から大幅に改善。また、佐世保市から年間合計8億7900万円支払われる再生支援交付金のうち、3か月分の2億2000万円が営業外収益として計上されたこともあり、経常利益は5億5000万円増の1億7000万円と黒字となった。

 今後は2010年9月期決算で経常損益ベースでの黒字化の達成をめざし、9月から「ハウステンボス史上最高の秋」と題し、ハロウィンにちなんだイベントやパレードを初開催するなど、コンテンツの充実をはかり、入場者の増加と満足度の向上をねらう。

 なお、今年の夏休み期間(7月17日〜8月31日)の入場者数は、速報値で38%増の34万5000人で、観光事業の売上高は31.9%増の22億7000万円。人気アニメとのコラボレーションやホラーゾーンなど、夏の主要客層であるファミリー層向けのコンテンツを充実したことや、第2回世界花火師競技会やAKB48DAYなどのイベントで、入場者が1万人を超えるほど好評だったことなどが増加の要因だという。


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