エールフランス、成田でA380運航開始、日本重視を強調−搭乗率85%見込む

AFのA380型機は3クラス構成で、座席数はファーストクラス9席、ビジネスクラス80席、エコノミークラス449席。現在AFは午前中に成田を出発する便を2便運航しているが、A380型機の投入により1便に集約。これは、2便分の旅客を1機で運べるためで、座席数には変化なく、AFにとっては運航コストを20%削減できるという。夜発の便はこれまで通り運航する予定。
成田発の初便搭乗率は約80%で、今後数ヶ月は85%を見込む。また、旅客の約6割は日本人になると予測。リニューアルした機内エンターテイメントシステムや、時間にあわせて変化する照明、など新しい設備で需要を取り込めるとの考えだ。

▽羽田は検討せず−深夜早朝枠が障壁に
羽田路線への就航の可能性を聞かれたマテュー氏は、「(発着が深夜早朝に限定される)規制があるため、検討もしていない」と回答。仮に規制が緩和されれば「(成田を含めて)路線の構成を考える」としつつ、「近いうちに緩和されるという話は聞いていない」とし、可能性を否定した。なお、AFは日本航空(JL)が運航する羽田/パリ線をコードシェアする予定だが、AF便として販売するのはビジネスクラス12席、エコノミークラス40席という。