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「JAL楽パック」開始、日本航空と楽天トラベルが提携−5年で300億円めざす

  • 2010年9月2日
 日本航空インターナショナル(JLI)とジャルツアーズ、楽天トラベルは9月1日、日本航空(JL)の国内線航空券を使ったダイナミックパッケージ商品「JAL楽パック」の販売を楽天トラベルのサイト上で開始した。JLの1日約900便の国内線と、楽天トラベルがウェブ上で販売する2万軒の国内宿泊施設を組み合わせられるもので、クラスJも利用可能。5年後に年間50万人、予約流通総額300億円の取り扱いをめざす。

 旅行の企画・実施はジャルツアーズ、販売とマーケティングは楽天が担当。ジャルツアーズが楽天から宿泊施設を仕入れ、商品の販売を楽天トラベルに委託するかたちを取る。ジャルツアーズ代表取締役社長の大西誠氏は同日の会見で、JLの国内線網と楽天トラベルの宿泊施設を活用し「多様化するお客様のニーズに十分応えられるよう様々な商品を企画、実施していく」と挨拶。また、楽天トラベル代表取締役社長の岡武公士氏は「宿泊施設にとって販売機会、利用者には選択肢が増加する」とし、「ダイナミックパッケージのノウハウを蓄積しており、少しでも販売できるよう邁進していきたい」と意欲を示した。

 楽天は全日空(NH)と「ANA楽パック」をすでに展開しているが、NHとの関係について岡武氏は「既存の大手旅行会社のカウンターに行けば(JLとNHの)どちらを利用した商品も予約ができる」とし、問題ないとの見方。JAL楽パックについては、ANA楽パックと利用可能な路線が異なる、往復で6区間予約できる、クラスJが利用できる点が強みとした。また、ジャルツアーズもじゃらんnetなどと「JALダイナミックパッケージ」を提供しているが、JAL楽パックを楽天会員向けに限定しており、「一つの販路」(大西氏)としての位置づけ。ジャルツアーズの宿泊在庫も使用しない。

 なお、国際線については現在のところ考えていないという。