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メルコスール観光局、2014年のFIFAワールド杯にあわせツアー造成呼びかけ

  • 2010年8月26日
 メルコスール観光局は先ごろ、ドーハ/サンパウロ/ブエノスアイレス線を就航したカタール航空(QR)と共催で、南米セミナーを開催した。

 2009年にアルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイのメルコスール4ヶ国を訪れた日本人旅行者数は、前年比18%減の9万1401人となった。しかし、先ごろ南アフリカで開催されたFIFAワールドカップで、4ヶ国すべてがベスト8へ進出したことで日本での認知度が上がったとし、今後の訪問者数増加に期待を寄せる。次回のワールド杯は2014年にブラジルで開催されることから、ブラジルでは3000万米ドルを投資し、全世界でプロモーションを展開していく予定だ。

 今回のセミナーでも、同観光局はワールドカップをテーマにしたプレゼンテーションを実施。開催地となる12都市を取り上げ、それぞれの都市の特徴や、周辺の観光情報を紹介した。一例として、パラナ州クリチバでワールドカップを観戦し、イグアスの滝を観光するプランや、ブラジルからその他のメルコスールの国々への周遊プランとして、ウルグアイ、パラグアイの観光素材や観光地へのアクセス、1日のモデルプランなどを具体的に紹介し、両国を含めた周遊型ツアーの造成を呼びかけた。

 一方、QRは南米へのツアー造成にあたり、ドーハ乗り継ぎでQR便を利用するメリットをアピール。往路は成田空港を午後8時50分発でゆとりをもって出発でき、サンパウロへ午後3時55分に到着するため、主要都市への乗り継ぎができること、復路はブエノスアイレスの出発時間が午後11時05分であるため、現地滞在時間を有効に活用できることを紹介した。QRの日本のゲートウェイは成田、関空となるが、全日空(NH)とコードシェアしており、NHの国内線が結ぶ日本全国からの利用を促進している。

 なお、QRは10月1日から、日本路線での使用機体をボーイングB777-300ERとする予定。ビジネスクラスにはフルフラット・シートを導入し、食事はオンデマンドで個々にサービスするスタイルに変更。エコノミークラスには全席にオンデマンドのエンターテインメントを設置し、アメニティ・キットを提供する。コストカットを進める航空会社とは一線を画す、快適な空の旅をアピールした。


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