観光庁、MICE人材育成で海外研修、派遣費用を補助−受講者募集を開始

  • 2010年8月24日
 観光庁はMICEの誘致・開催のためのノウハウを有する人材の育成を目的とした研修事業を実施する。これは、今年から開始した「Japan MICE Year」の事業の一環。コンベンションビューロー、PCO、会議施設や旅行会社を含むMICE関連企業、団体の従事者を対象とするもので、海外と国内での研修事業を用意。将来の日本のMICE産業界をリードする人材の育成とMICEの人材の裾野拡大をめざす。

 第1回として、海外研修事業の受講者募集を開始する。海外研修事業ではノウハウ習得と人脈の形成を目的に、MICE関連国際機関などが開催する1週間程度の研修会に派遣する「短期派遣型」と、1ヶ月から半年間程度の実務を経験する「中期派遣型」の2種類を設定。今回は短期派遣型の企画コースと派遣元調整コース、中期派遣型の派遣元調整コースの合計30名程度を募集する。企画コースはすでに研修先が指定されているものだが、派遣元調整コースでは派遣元が受け入れ先機関を選定、調整することが可能。いずれも、現地への渡航費と宿泊費、日当、研修会の受講費用などを観光庁が2分の1を上限に支援する。

 いずれもMICEの経験が豊富で、帰国後も一定期間、MICE産業に従事することが見込まれる者など応募資格が定められており、応募の締め切りは9月3日。今後は海外中期派遣型の企画コースと、MICEの人材の裾野拡大を目的とした2日間程度の国内研修事業も募集する。


▽関連記事
Japan MICE Year本格始動−人材育成のための研修制度を実施(2010/05/10)