日本航空（JL）と全日空（NH）の夏の繁忙期（8月6日〜8月15日）の国際線旅客数は、両社合計で前年比5.0％減の49万2178人となった。提供座席数は11.5％減の55万4139席で供給量を絞った結果、利用率は6.55ポイント増の88.7％となった。

　JLは、提供座席数は17.7％減の36万5056席で、旅客数は11.9％減の32万5498人と落ち込み、利用率は5.9ポイント増の89.2％となった。方面別の旅客数ではオセアニア線が26.8％増の9034人、ハワイ線が1.0％増の4万6414人となった。また、利用率では、ハワイ線、オセアニア線、グアム線、韓国線、中国線で前年を上回った。また、ビジネスクラスの利用が好調だった。

　NHは、提供座席数が3.2％増の18万9083席で、旅客数も景気の回復、円高、上海万博などの効果で12.3％増の16万6680人と増加した。利用率は7.2ポイント増の88.2％。方面別では中国線が好調で23.4％増の7万2783人となったほか、欧州線は、7月1日に就航した成田／ミュンヘン線の当該期間の利用率は93.8％で、欧州線全体でも26.4％増の2万189人と好調に推移した。デモの影響が懸念されたバンコクを含むアジア線も2.3％増の4万7702人となった。両社の方面別実績は下記の表の通り。

　なお、国内線はJLの提供座席数は9.3％減の147万4480席、旅客数が12.3％減の100万6785人で利用率は68.3％、NHの提供座席数は0.5％減の187万7896席、旅客数が5.6％増の134万1517人で、利用率は71.4％となった。


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▽JLとNHの方面別実績