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南アフリカ、ワールドカップでイメージ向上−観光需要拡大に期待

  • 2010年8月17日
 南アフリカ大使館はさきごろ、FIFAワールドカップ南アフリカ大会を総括した懇談会を開催した。南アフリカ共和国大使のガード・グロブラー氏は、会の冒頭でワールドカップの開催で世界的に注目を集めたことに加え「画一的で差別的な『救いがたいイメージ』からやっと逃れることができた」と南アフリカのイメージの向上がはかれたとした。さらに、2010年の1月から3月までの観光産業が21%増したことに触れ、南アフリカが観光地として注目されるだけでなく、国際的なスポーツイベントや会議の開催地として発展することに期待を示した。

 懇談会では西鉄旅行東京事業本部スポーツプロモーション支店支店長の松本健一郎氏がワールドカップツアーとして約900名を南アフリカに引率した経験から南アフリカへの旅行について課題を述べた。同氏によると、南アフリカのツアーはビクトリアの滝を観光し、サファリ体験後ケープタウンに数泊滞在する、といった周辺諸国と組み合わせた周遊ツアーがメイン。今後は若者の需要を喚起するために、ワールドカップと同じようにスポーツイベントや見所とからめた旅行商品の造成をしたいという。また、1都市滞在型で旅行代金を抑え、自由時間を設けたプランを提案。そのためには旅行会社自体がレストランや宿泊施設などを見て現地情報をしっかり把握する必要があるとした。