福井県観光連盟、第2種取得で着地型販売開始−地元ならではの魅力訴求

  • 2010年8月11日
 福井県観光連盟はこのほど、第2種旅行業登録を取得して旅行業務の取扱窓口「ツアー291(ふくい)」を開設し、着地型旅行商品の販売を開始した。同連盟によると、県内全域の観光素材を旅行商品化するため、募集型企画旅行の催行区域が限定される第3種ではなく、第2種を7月15日に取得。旅行商品を造成し、福井への旅行を検討する消費者に対し、具体的なプランを提案することで誘客促進をはかる。

 第1弾として9月から11月出発で11本の商品を造成し、500名以上の誘客をめざす。土日祝日の日帰りツアーを中心に、これまであまり知られていなかったものや、交通の便からFITでは訪れにくい観光素材をくみこんだツアーを設定。歴史をテーマにした「四国88ヶ所ミニ霊場と永平寺・朝倉氏遺跡」や美食をテーマにした「長寿・美食ロードを極める」のほか、越前和紙の紙すき体験や漆器の製作体験などの体験ツアーも設定した。地元のボランティアガイドが案内することで、地元ならではの魅力を伝えていく。

 福井県観光連盟によると、販促活動として、まずは石川県や岐阜県、愛知県といった近隣の県に商品をアピールしていく方針だ。旅行会社に対してもパンフレットを置いてもらえるよう、引き続き働きかけていくという。