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DS模擬問題:香港編 自然豊かな離島を日帰りで訪れる

  • 2010年8月9日
問 沖合に中国白イルカ(ピンク・ドルフィン)が生息している島は以下のうちどれか

A ラマ島
B ランタオ島
C チュンチャウ島
D 香港島
                            
                            
――正解は下記へ
                            
                               
                                    
ココに注目!


▽観光素材が豊富なランタオ島

 賑やかな都会のイメージが強い香港だが、実は260もの島々から構成されている。総面積の約40パーセントはカントリーパークやマリンパーク、海洋保護区によって占められるなど、自然が豊富に残されていることは案外知られていない。周辺諸島のなかでも、チュンチャウ島やラマ島など主要な島へはセントラルからフェリーが運航されており、気軽に足を延ばすことができる。

 香港のなかで最大面積の島となるランタオ島は、1998年の香港国際空港の開港に伴い、地下鉄MTRの乗り入れなどアクセスが大幅に改善され、観光スポットも整備されてきた。北東部には2005年に香港ディズニーランドがオープン。風水をとりいれた設計をはじめ、チャイナ服姿のキャラクター、旧正月のイベントなど、香港だけのオリジナリティ溢れる演出で人気を集めている。
 MTRトンチョン駅からロープウェイ「ゴンピン360」を利用すれば、約25分でポーリン寺に到着できる。ポーリン寺には高さ34メートルの世界最大級のブロンズ製大仏像があるほか、精進料理のレストランも併設されている。さらに、ここから話題のスピリチュアル・スポット、ハート・スートラ(心経の道)へは歩いて10分の距離だ。また、MTRトンチョン駅にはショッピングモール、シティゲート・アウトレットが直結しており、ブランドアイテムが割安で販売されているので、掘り出し物に出会うチャンスも見逃せない。


▽昔ながらの漁村の雰囲気が残る集落も

 ランタオ島へはセントラルからフェリーも運航されており、このフェリーが到着するのが港町ムイウォーだ。埠頭付近には海鮮料理レストランも多く、新鮮なシーフードを手頃な料金で楽しむことができる。また、ムイウォーからバスで20分ほどの島の南部には、香港最長の白砂のビーチとなる長沙ビーチがあり、オープンエアのお洒落なレストランが点在するなど、リゾート気分を味わうことも可能となっている。

 島北部の沖合では香港近海でしか見られない希少な中国白イルカが生息しており、見学ツアーもある。パールピンク色の外見からピンク・ドルフィンとも呼ばれる中国白イルカは絶滅の危機に瀕しており、ツアーでは環境保護についても学べる内容となっている。同ツアーでのイルカ遭遇率は97パーセントといわれ、イルカが見られなかった場合は再度無料でツアーに参加することもできる。一方、島の西部には昔ながらの漁村の雰囲気を残す集落タイオーがあり、狭い運河の上に軒を連ねた高床式の水上家屋が並ぶ風景から“東洋のリトル・ベニス”とも呼ばれている。ここではシーフードの楽しみに加え、風情あるレトロな街並みを散策してみたい。


▽車が走らない静かな島でリラックス

 緑深い自然の宝庫、ラマ島はセントラルからフェリーで20分から30分の距離。フェリー埠頭のあるソックー湾には人気の海鮮レストランが集まっており、グルメスポットとしてわざわざ足を運ぶ人も少なくない。島内には車が走っていないため、空気もよく、リラックスした気分を味わえることから、近年都会から移り住む人も増えているほど。島の最南端にあるシャム湾は、香港で唯一、アオウミガメの産卵地となっている。

 ラマ島のもうひとつのフェリー埠頭があるユンシュー湾には、西洋スタイルのレストランやバー、手工芸品を売る雑貨店なども多い。島内にはハイキングコースも整備されており、なかでも2つのフェリー埠頭を結ぶ約4キロメートルのルートは、島を一望できる景色が楽しめることから人気のコースとなっている。

 一方、セントラルからフェリーで45分のチュンチャウ島も、車が走らない昔ながらの雰囲気を残した素朴な島で、商店が軒を連ねる路地は時代をさかのぼったような風景が広がっている。フェリー埠頭界隈には海鮮料理のレストランが集まっているほか、夏場にはビーチを目当てに訪れるレジャー客の姿も絶えない。また、チュンチャウ島は伝統的なお祭り「長洲饅頭節」でも有名だ。毎年旧暦の4月8日に開催される祭典は1週間にわたって、饅頭を積み上げて作られた塔や、歴史上の人物に扮した子どもたちのパレードなどが、色彩豊かに繰り広げられる。






正解:B


写真提供:香港政府観光局