旅行業・観光業DX・IT化支援サービス

レイルヨーロッパ、上半期の純利益は32%増−日本市場も14%増と好調

  • 2010年8月3日
 レイルヨーロッパの2010年上半期(1月〜6月)の純利益は前年比32%増と好調だった。経済状況の回復に加え15周年記念キャンペーンをはじめとした施策を積極的に展開したことが奏功した。最も伸び率が高かったのはオーストラリア市場の63%増で、日本市場は次いで14%増となった。

 レイルヨーロッパ在日代表事務所によると、2009年の日本市場の純利益は5月を除き全ての月で増加しており、好調に推移している。日本人は旅行期間が短く滞在日数も少ないことから、単価が小さく期間が短い商品が人気で、区間乗車券の需要が高い。鉄道パスでも4日から5日間と短期間で1ヶ国から2ヶ国を周遊する商品が人気だという。

 8月27日まで、フランスを中心にTGVやルネアなどの列車の対象路線の1等席を特別料金で提供する夏のキャンペーンを実施中だ。下半期は、韓国やオーストラリア、カナダなどヨーロッパ以外の国の区間乗車券や鉄道パスの販売に注力し、市場の拡大をめざす方針だ。日本市場に対しては消費者向け、旅行業界向けのキャンペーンやファムトリップの実施も検討しているという。