ホテルオークラ、バンヤンツリーとの契約を更新−マカオに新規ホテルも開業

  • 2010年7月29日
 ホテルオークラとバンヤンツリー・ホテルズ&リゾーツはこのほど、2006年に締結したジョイントマーケティング契約を2013年まで更新すると決めた。これにより、相互予約サービスの拡大や共同プロモーション、両社間の相互研修などによりさらなる相乗効果をはかる。さらに、2011年春にはマカオに新規オープンする複合リゾート施設「ギャラクシー・マカオ」内に「ホテルオークラマカオ」、「バンヤンツリー・マカオ」をオープンする予定で、今後は共同で販売、告知活動を展開していく。

 また、ギャラクシー・マカオにはオーナーであるギャラクシー・エンターテインメント・グループ直営のギャラクシー・ホテルもオープンし、同施設内に3ホテルが併設することとなる。ホテルオークラ代表取締役社長の荻田敏宏氏は、「中国、東南アジア、日本の文化、ライフスタイルをそれぞれ発信し協調することで様々な相乗効果をうみだす」と期待を示した。ホテルオークラマカオの宿泊者シェアは、日本を30%、中国を含めたアジアを60%、欧米を10%と見込んでおり、特に日本ではMICE需要をにらみ旅行会社を通じた販売を重視する。このほか、中国や台湾からの誘致も強化する方針で、上海や2012年にオープンするホテルオークラ台北などを販売拠点に販売促進をはかる。

 また、バンヤンツリーは今回の契約更新とマカオ開業によって新たな顧客層や需要の開拓をめざす。主に東南アジアや中国からの顧客を想定しており、ホテルオークラと同様に企業のインセンティブや小グループでの利用も見込む。さらに、バンヤンツリー・ホールディングス・エグゼクティブ・チェアマンのホー・クウォンピン氏は、現在の1700室から今後4年間で約4倍の6700室へ客室数を増やす考えを示し、「近い将来、日本にもバンヤンツリーリゾートを設立できるよう努めたい」と日本進出への意欲を述べた。