観光活性化フォーラム
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海外パッケージ、第2四半期はほぼ全方面で回復傾向−予約状況も堅調な推移

  • 2010年7月22日
 日本旅行業協会(JATA)がこのほどとりまとめた海外募集型企画旅行の取扱状況によると、4月は前年比13.2%減となったが、5月と6月はそれぞれ3.8%増、46.8%増となった。特に6月は昨年の新型インフルエンザの反動もあって北米が195.4%増となるなど、大きく伸びた方面が多い結果となった。

 方面別では、ハワイと香港・マカオ、中国が3ヶ月ともにプラス成長。台湾も4月が5.4%減であったものの、5月と6月は2ケタの伸びを示した。また、欧州はアイスランドの火山が噴火した影響もあり4月に20.0%減となったが、以降は1.5%増、40.5%増とプラスに転じた。

 7月から9月の予約状況では、9月に前年は大型連休があったため18.6%減となっているものの、7月は1.7%増、8月は15.1%増とプラスで推移。特にハワイは3ヶ月ともに前年を上回っている。7月と8月の夏休み期間で見ると、北米が7月に112.3%増、8月に62.2%増と大きく伸びたほか、オセアニアも7月が36.6%増、8月が51.8%増と拡大した。

 なお、バンコクでデモが発生するなど政情不安のあったタイは、4月から6月の実績、7月から9月の予約ともに前年を大きく下回っている。

※調査対象:ジェイティービー(JTB)、近畿日本ツーリスト(KNT)、日本旅行、阪急交通社、ジャルパック、ANAセールス、エイチ・アイ・エス(HIS)の7社。グアム・サイパン方面、オセアニア方面ではANAセールスの商品設定がないため、集計に含んでいない。