日旅アメックス竹村社長、経験生かし「新風」起こす−企業ニーズに包括対応

  • 2010年7月6日
 今年4月に日本旅行・アメリカンエキスプレス(日旅アメックス)代表取締役社長に就任した竹村章美氏がこのほど本誌インタビューに応じ、これまでの経験を活かして「業界に新風を巻き起こしたい」と語った。竹村氏は、これまでアメリカンエキスプレスの業務渡航事業に12年間携わり、日旅アメックスの設立にも関わった経歴を持つ。

 竹村氏は、例えばゼロコミッションなど日本の旅行業界にとって現在進行形の課題も、欧米では経験済みであり日旅アメックスにとってはむしろ「追い風」と説明。2008年からの経済危機により企業側のBTMへの関心が高まっているとし、新規顧客の獲得に意欲を示した。

 また、各地域のパートナー企業との協力体制構築に携わった経験は、日本旅行とのシナジー効果の創出に役立つと分析。竹村氏は今後、BTMの「守備範囲」が広がるとの見方を示し、同社としても電話会議などを含めて企業の旅行関連ニーズの包括的受注をねらう考えを説明。その際に、日本旅行が持つ業務渡航以外のノウハウなどが重要になるとした。

 さらに、日本市場の独自性への対応についても、「市場ごとの異なったニーズを無視すれば成功はありえない」と言及。その上で、「日本は世界でも稀なハイタッチサービスの国」と話し、「アメックスが培ってきた効率的なサービスやロジカルなサポートと、日本の質の高い人間的なサービスを融合することで、日本特有のニーズに応えたい」と語った。

 なお、インタビューの詳細は後日掲載する予定だ。