KNT、法人向けに訪日客の受入支援サービスを開始−年間50件契約めざす

  • 2010年7月2日
 近畿日本ツーリスト(KNT)は7月1日、訪日旅行者を相手に事業を展開する小売業界やホテル・旅館などの法人向けに、「訪日客受入スペシャリスト養成プログラム」の販売を開始した。中国人の個人観光ビザの発給要件緩和などにより今後訪日旅行者の増加が見込まれる中で、訪日客誘致のためのPR方法や来店時の対応方法などについてコンサルティングを提供する。

 KNTと特定非営利活動法人日本マナー・プロトコール協会、ポータル・ジャパン、ネットフロンティアの4社が、専門のコンサルティングチーム「KNT Inbound Consulting Team」を立ち上げ、訪日客誘致に関する調査や企画立案、接客現場での対応まで、顧客企業に適したプログラムを提案する。

 具体的には、産学官全般への提案が可能なプログラムと、接客現場から企画部門まで部門別に対応可能なプログラムを用意。また、国際儀礼関連、マーケティング関連などのオプションも設定した。例えば、小売業界向けのプログラムでは、接客現場の基礎や訪日マーケティングの基礎と実践等について終日セミナーを実施。この場合、研修費用は50万円からだ。

 なお、KNTではプログラム販売開始にあわせて、東京法人旅行支店内に「KNTインバウンド事務局」を設置。年間50件の契約をめざす。