カタール航空、3年後に120都市就航へ−成田・関空それぞれ直行便も視野

  • 2010年6月30日
 カタール航空(QR)最高経営責任者のアクバ・アル・バクル氏は、このほど開催された会見で「航空会社が輸送能力を縮小するなか、QRは新しいビジネスチャンスや市場を探して拡大していく」とし、3年後を目処にネットワークを120都市に拡張し、保有機材数を増加していく方針を明らかにした。

 同氏によると、成田/関空/ドーハ線就航はQR航空の路線拡充計画の一端であり、今後は就航地を増加し、保有機材数も拡充していく計画だ。同線については「発着枠の確保から関空に就航しており、今後は少しずつ輸送力を増やしていきたい」との考え。長距離運航が可能な保有機材が増加すれば、「関空や成田からドーハへの直行便を運航していきたい」とした。

 また、「日本は需要が多いが、日本だけでは需要を満たすのは難しい」と述べ、関空/ソウル間を結ぶための以遠権の確保にも積極的な姿勢を見せた。一方、羽田への就航に対しては「空港使用料が高いことが外国航空会社の参入を阻害している」と語った。

 今後は2010年から2011年にかけて、プーケット、ハノイ、ニース、ブカレスト、ブダペスト、ブリュッセルの6都市に就航する。さらにドーハ/バンコク線の増便のほか、上海、ローマ、モルディブ、ルクソールなどの既存路線で増便や機材の大型化を随時実施していくという。また、総額400億米ドルで200機以上の航空機を発注しており、2012年にはエアバスA380-800型機を受納予定で、ドーハ/ヒースロー線に導入する計画だ。2013年には、120都市に120機の新機材で運航する予定だという。


※訂正案内(6月30日 10時15分 編集部)
訂正箇所:タイトル
・カタール航空、3年後に就航都市を120都市へ−日本/ドーハ直行便も視野に

・カタール航空、3年後に120都市就航へ−成田・関空それぞれ直行便も視野