JTB法人東京、ファミリーマートと提携−顧客層拡大へ相乗効果ねらう

  • 2010年6月16日
 JTB法人東京とファミリーマートは6月1日、新規事業開発をおこなう「戦略的パートナーシップ」について提携した。これにより、ブランド価値向上と潜在需要の開拓につなげ、双方の顧客層拡大をめざす。ファミリーマートが主な顧客層とする20代から30代に対し、旅行を切り口とした商品や情報を提供しジェイティービー(JTB)の利用を促進する一方で、JTBグループの主要顧客層となる中高年層へのコンビニ利用を誘致する。

 両社は新規事業の開発に向けて3本柱で取り組む。1点目は、国内マーケティングとしてJTBグループとファミリーマート双方のインフラを活用し、県や地域、観光産業にかかわる関係各所と強力しながら話題性を喚起。第1弾では、JTBの添乗員がすすめる沖縄の特産品をモチーフにしたオリジナル商品をつくり、6月15日から関東、東海地区のファミリーマートの店舗で販売する。

 2点目は海外マーケティングで、JTBグループを利用して海外旅行する顧客に対して、現地のファミリーマート店舗網を活用した旅行情報や特典の提供について検討していく。3点目は、ファミリーマートを情報発信の場として利用し、JTBの旅行を企画するなど双方の強みを活かした取組みをおこなう。

 なお、ファミリーマートは同社チェーン全店とエーエムピーエムチェーン全店をあわせ、全国47都道府県とアジアを中心とした世界6ヶ国・地域に1万7000店以上の店舗網を持つ。JTBグループも国内外に広範囲のネットワークがあることから、国内だけでなく世界規模でのアライアンスをつくり、新しいサービスを提供していく方針だ。