09年度クルーズ人口は14%減の16万3000人に−景気低迷、新型インフルで

  • 2010年6月16日
 国土交通省海事局によると、2009年における外航クルーズと国内クルーズの日本人乗船客数は、景気低迷や新型インフルエンザの流行などによる影響を受け、前年比14%減の16万3000人となった。このうち、外航クルーズは24%減の7万8000人、国内クルーズは2.2%減の8万5000人であった。

 外航クルーズのうち、外国船社運航のクルーズ船利用者は2003年から2008年までプラス推移していたが、外的要因を受け減少。ただし、3泊以下のショートクルーズが34%減と落ち込んだ一方、4泊以上のクルーズは14%減となった。方面別のシェアでは、地中海とバルト海を含む欧州地域が全体の43%を占めており、2008年に増加したアジア地域は29%にとどまった。

 また、目的別シェアでは、レジャーが94%とともっとも多く、インセンティブは1.4%、セミナーは3.1%となった。また、クルーズ泊数では、4泊から13泊が48.8%と約半数を占め、1泊が26.8%、2泊から3泊が15.6%、14泊から29泊が2.2%、30泊以上が6.6%であった。

 なお、国内クルーズは2.2%減の8万5000人で、外航クルーズに比べて景気動向に左右されることなく堅調に推移。目的別ではレジャーが91.5%ともっとも多く、このうち湾内とクルーズが25.8%となった。また、2泊から3泊のクルーズが7.6%増の4万2300人となり、49.9%のシェアを占めた。