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香港政観、新サイトで情報提供から旅行予約まで完結−需要掘り起こしへ

  • 2010年6月14日
 香港政府観光局(HKTB)は6月10日、観光情報の提供から旅行商品予約までを完結できるウェブサイトをオープンした。これは、ポータルサイト「MSN」や海外旅行情報サイト「エイビーロード」、ツイッター、ビジネスマン向け情報サイト「webR25」などが連動するもので、香港の多面性を多様な需要層に対し訴求するねらいがある。HKTB日本・韓国地区局長の加納國雄氏は、「旅行は“パーソナル”なもの。香港の魅力の深さを掘り下げて需要を掘り起こしたい」と話した。

 同サイトでは、多角的に香港の旅行情報を提供するとともに、エイビーロードの旅行検索モジュールや人気ツアーランキングを掲載。香港旅行への興味関心を実際の旅行へと結びつけ、ひとつのウェブサイト内で旅行手配までを完結できるようになっている。開設期間は12月31日までで、50万ページビューの達成と香港旅行者数の底上げをはかる。

 具体的には、MSNでは日本人が行きたい香港スポットを決めるキャンペーンを展開。日本と香港双方のユーザーの投票で決定し、実際にタレントのローラ・チャンさんが現地で取材するレポートを掲載。このほか、ツイッター公式アカウントも開設。リアルタイムの現地情報を伝えたりフォローすることでユーザー参加型の双方向キャンペーンとした。さらに、R25では、香港裏事情やトリビアなどを紹介し、一般的な観光情報サイトにはない香港の奥深さを提案する。これらを通じて需要を喚起し、エイビーロードの検索モジュールを使って実際の渡航へと促していく。

 このほか、国内旅行メディアのじゃらんが7月1日発行の8月号からリニューアルすることにあわせ、3回にわたり香港を特集する。エイビーロードを通じた海外旅行検討者だけでなく国内旅行検討者からの誘致もはかる。また、掲載した香港特集は別冊として抜き刷り、JATA世界旅行博で配布するなど販促ツールとして活用する。

 なお、2009年の香港への日本人訪問者数は前年比9.1%減の120万4490人。2010年は2月を除いて1月から4月まで前年比2桁増となっており、今回の大規模ウェブプロモーションなどを通じて通年で10%から12%程度の2桁増をめざす。