日観協新会長に経団連副会長の西田氏−TIJとの合体で強力な観光振興を
日本観光協会(日観協)は6月10日に通常総会を開催し、新たな会長に東芝取締役会長で日本経済団体連合会副会長を務める西田厚聰氏が就任した。同日国土交通省で記者会見を実施した西田氏は、「観光は消費や日本の成長につながる。もっと力を入れるべき」と述べ、「政府の成長戦略実現のためにがんばりたい」と挨拶した。
また、日観協が日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)と合体し新組織を設立する計画については、「2つの業界団体がひとつになることによって、官民一体となった観光振興を強力に推進していく体制が整うことになる」とコメント。今後については、新組織設立に向け実務にかかわる協議を進めて組織像を構築していく方針を示し、「政府の新成長戦略を支えて関係各所から評価得られる組織に変ぼうしないといけない」との考えを述べた。新組織は2011年春をめどに設立し、事業を開始する見込みだ。
このほか、西田氏は2008年度の旅行消費額についても言及。2008年度の旅行消費額は23兆560億円で、このうち、海外旅行の国内消費分は1兆7040億円、訪日外国人の旅行消費額は1兆3330億円だったことに触れ、「アウトバウンドの方がインバウンドよりも消費額が多い。まだ潜在需要があるということ」と話し、インバウンド振興の重要性を伝えた。そのため、ニューツーリズムの促進も必要であるとし、産業やエコ、映画やアニメなどのエンターテイメント、医療を通じた観光を進めていく考えだ。
なお、休暇分散化については、「反対意見も多いかもしれないが消費に直接つながる」と述べ、「産業界に対しても色々な企業の意見を聞いて実証実験をしながら取り組みたい」と説明した。
▽西田厚聰氏略歴
1943年12月 三重県出身
1975年5月 東芝入社
1984年3月 東芝ヨーロッパ上級副社長
2005年6月 東芝取締役代表執行役社長
2009年5月 日本経済団体連合会副会長
2009年6月 東芝取締役会長
また、日観協が日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)と合体し新組織を設立する計画については、「2つの業界団体がひとつになることによって、官民一体となった観光振興を強力に推進していく体制が整うことになる」とコメント。今後については、新組織設立に向け実務にかかわる協議を進めて組織像を構築していく方針を示し、「政府の新成長戦略を支えて関係各所から評価得られる組織に変ぼうしないといけない」との考えを述べた。新組織は2011年春をめどに設立し、事業を開始する見込みだ。
このほか、西田氏は2008年度の旅行消費額についても言及。2008年度の旅行消費額は23兆560億円で、このうち、海外旅行の国内消費分は1兆7040億円、訪日外国人の旅行消費額は1兆3330億円だったことに触れ、「アウトバウンドの方がインバウンドよりも消費額が多い。まだ潜在需要があるということ」と話し、インバウンド振興の重要性を伝えた。そのため、ニューツーリズムの促進も必要であるとし、産業やエコ、映画やアニメなどのエンターテイメント、医療を通じた観光を進めていく考えだ。
なお、休暇分散化については、「反対意見も多いかもしれないが消費に直接つながる」と述べ、「産業界に対しても色々な企業の意見を聞いて実証実験をしながら取り組みたい」と説明した。
▽西田厚聰氏略歴
1943年12月 三重県出身
1975年5月 東芝入社
1984年3月 東芝ヨーロッパ上級副社長
2005年6月 東芝取締役代表執行役社長
2009年5月 日本経済団体連合会副会長
2009年6月 東芝取締役会長