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HTJ、4月の日本人訪問者数は1.4%減、ショルダーシーズンの需要喚起めざす

  • 2010年6月9日
 ハワイ州観光局(HTJ)代表の一倉隆氏は6月8日の定例会見で、ショルダーシーズンの市場活性化を大きな課題としてあげた。HTJによると、1月から4月の合計数は前年比2%増の37万5822人と好調だったが、4月のハワイへの日本人訪問者数は1.4%減の8万3230人と弱含み。4月の航空座席数は13万63席ながらロードファクターは64%に留まり、座席に余裕があったことから、今後はショルダーシーズンと位置づける4月から6月、9月から11月の需要喚起策に取り組む方針だ。

 この一環で、今年は5月末に「ナ・ホク・オ・ハワイ・ミュージック・フェスティバル」を開催。開催直後なため正確な数字は出ていないが、推計で約1000名、日本人も150人から160人が参加したという。HTJでは、参加アーティストのスケジュールが提示されなかったことなど、日本人旅行者に十分アピールしきれなかった課題をあげ、来年以降も開催を続けて参加者増をめざしたい考えを示した。

 また、同様に認知度がまだ低い音楽のイベントの認知向上をねらい、6月中にHTJウェブサイト内に「ハワイ・ミュージック・ナビ」を立ち上げる。年間を通して音楽やフラなどのイベント情報を掲載し、事前にプランが立てやすいようなコンテンツを展開していくという。

 なお、4月の島別の傾向は、マウイ島が17.6%増の4387人と好調だったほか、隣島のみの訪問者数が増加し、カウアイが157.1%増、マウイが276.5%増、ビッグアイランドは76.7%増となった。また、FITが2009年7月から10ヶ月連続で増加しており、パッケージを利用しない訪問者が38.5%増、完全個人手配が36.9%増となった。


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