（アデレード発：特派　安井久美）　オーストラリア政府観光局（TA）は旅行見本市「オーストラリア・ツーリズム・エクスチェンジ（ATE）」で開催した記者会見で、新たにウェブ・キャンペーン「There’s　Nothing　Like　Australia」を実施することを明らかにした。

　4月15日から5月12日まで開催した国内のキャンペーン開催時には、一般のオーストラリア人がキャンペーンサイト上に「他にはない」お気に入りの観光地や体験の写真とコメントを投稿。最終的には、TAが当初予想した倍となる3万件の写真がアップロードされた。写真はキャンペーンサイトのオーストラリアの地図にモザイク状に配置され、地図をクリックすると写真のほかに具体的な観光情報、旅行会社や航空会社の予約サイトへのリンクが得られるようになっている。

　今回のグローバルキャンペーンでは、これらの写真や情報のうちマーケットにあわせて3000件をピックアップし、15ヶ国語でサイトを展開する。また、各国の旅行会社や航空会社へのリンクにつなげることができるため、旅行者の利便性が向上するほか、旅行会社や航空会社の顧客取り込みをはかる。TA局長のアンドリュー・マケボイ氏は、「各国の旅行業界関係者からの要望に応え、今回のキャンペーンは航空会社、ホールセラー、旅行会社などが広告媒体としても活用できるような仕組みとなっている」と説明した。

　なお、日本語版については7月に正式発表し、9月にウェブサイトを開設する予定。


▽There’s　Nothing　Like　Australia
ウェブサイト：http://www.nothinglikeaustralia.com/