トラベレックスは2010年度もキャッシュパスポートの販売拡大をめざし、旅行会社や留学手配業者、金融機関などを含め販売チャネルを増やしていく。キャッシュパスポートは2004年に日本での展開を開始し、本格的に販売を強化したのは2009年から。2008年の日本旅行との提携を始め、現在は約50社と契約している。今後は業務渡航で利用する法人需要の取り込みや、プリペイドカードのようなタイプのキャッシュパスポートの開発も検討しており、旅行会社を通じた販売のポテンシャルは高いととらえている。例えば、業務渡航に強い旅行会社を通じた販売など、今後も関係強化をはかりたい考えだ。

　また、上海への日本人訪問者を対象に発行したプリペイドカード「上海トラベルカード」も、上海万博の開催を契機に販売が伸び始めてきている。夏休み期間中のさらなる利用促進に向けて上海万博を特集するメディアでの告知も検討中で、旅行会社に対しては上海万博ツアーへの組み込みなども提案している。このほか、上海トラベルカードを含めキャッシュパスポート申込者に対するキャッシュバックキャンペーンなども店舗を通じて実施する予定だ。

　なお、トラベレックスのキャッシュパスポートは日本旅行やトップツアー、エイチ・アイ・エス（HIS）などで取り扱っている。また、ジャルパックでは2009年下期に銀聯キャッシュパスポート3000円分を組み込んだ中国ツアーを販売していた。


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