09年度のD/S認定者数は1058名−累計で4524名に

  • 2010年5月25日
 トラベル・カウンセラー推進協議会が実施した2009年度のデスティネーション・スペシャリスト(D/S)養成講座の認定者数は、前年比17.8%減の1058名となった。国・地域別の認定者数は、1位が172名のハワイ、2位が86名のイタリア・マルタ、3位が82名のオーストラリア、4位が74名の韓国、5位が61名のスペイン・ポルトガルであった。

 09年度実績が前年を下回った理由について日本旅行業協会(JATA)研修・試験部部長の住吉清氏は、「厳しい状況のなかでの経費節減」が影響した可能性を指摘。また、合格者のなかには実務経験をともなわないため認定を申し込めない人もあったという。ただし、2007年度以降は2000名に近い規模で推移しているため、2010年度も同規模を維持していく考えだ。2009年度の受講者数は前年比7.8%減の1734名で、合格者数は8%減の1278名。

 なお、トラベル・コーディネーター(T/C)制度の認定者数は32.0%減の66名であった。JATA研修・試験部では6月以降、各観光局をまわってD/S制度に関する要望や動向を聞きに行く予定で、業界内での連携をより強化する方針だ。


▽DS応援プロジェクト特別企画
DS応援プロジェクト:資格制度の利用状況(2010/03/29)
インタビューJATA研修・試験部長住吉清氏(2010/04/12)
DS応援プロジェクト:旅行会社の社員教育(2010/04/26)