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ドバイ、2010年は「ドバイ復活元年」−輸送力の向上で目標10万人へ

  • 2010年5月25日
 ドバイ政府観光・商務局日本事務所旅行業界担当の中谷リナ氏は、このほど開催したセミナー&ワークショップで「今年はドバイ復活元年と位置づけ、さらなるプロモーションの強化をしていきたい」と意欲をみせた。

 2009年のドバイの宿泊者数は、全世界からの合計で前年比1%増の758万3079人。日本人宿泊者数は世界同時不況や新型インフルエンザ、メディアによる風評被害などの影響で、40%減の5万6460人と大幅な落ち込みをみせた。2010年はドバイにとって「7年越しの願い」だったエミレーツ航空(EK)の成田/ドバイ線就航やカタール航空(QR)、エティハド航空(EY)の成田乗り入れにより座席量が30%弱増加。中谷氏は「輸送力が向上した今こそ正確な現地情報をつかみ、需要を取り込むことが大変重要」と述べ、「2010年は10万人台を目標とし、少しでも目標値に近づけていきたい」と強調した。

 日本旅行業協会(JATA)VWC2000万人推進室室長の澤邊宏氏も、「今年、中近東は復活の兆しを見せている」とし、中近東は「旅行市場全体のパイを拡大でき、リピーターを増やせる新しいデスティネーション」と期待を示す。今回来日した本局ビジネス・ディベロップメント・エグゼクティブディレクターのイアド・アブドゥル・ラハマン氏も「EKの成田/ドバイ直行便就航をうけ、引き続きキャンペーンに注力してさらなる渡航者増をめざしていきたい」と意欲をみせた。

 同局では就航を記念して「今こそ、ドバイ!」キャンペーンを引き続き実施するほか、2010年6月から9月末までファミリー層を対象に「キッズ・ゴー・フリー」キャンペーンを展開。EKの利用で、大人2名に同行する16歳未満の子ども2名まで航空運賃を無料にするほか、空港からの往復送迎や無料アトラクション、ショッピングでの割引など特典をつける。すでに数社の旅行会社が商品化しており、EKによると予約も想定以上に入ってきているため、ファミリー需要の高まりに可能性を感じているという。