09年度日本発国際旅客チャーター便は3割増、日系ITCは15%減−全日空は増加

  • 2010年5月21日
 2009年度(2009年4月〜2010年3月)の国際旅客チャーター便のうち、日本発は前年比31.8%増の2256本(前年:1711便)と前年より大きく増加した(ITC、アフィニティ、オウンユースをあわせた片道ベース)。日系航空会社は4.2%減の587便(前年:613便)となったが、外国籍航空会社が52.0%増の1669便(前年:1098便)と拡大した。ただし、外国発は33.2%減の2729本(前年:4083便)と大きく減少しており、日系航空会社が45.9%減の59便(前年:109便)と半減、外国籍航空会社が32.8%減の2670便(前年:3974便)となった。外国発では香港が68.8%減の197便(前年:631便)、台湾が41.3%減の1332便(前年:2270便)で大きく減少している。

 日本発の日系航空会社便のうち、ITCに限ると15.3%減の613便(前年:724便)と減少。旅客数は19.4%減の14万2691人(前年:17万7044人)となった。このうち、日本航空(JL)はジャルウェイズ(JO)などグループ会社を含め前年より241便減少の465便(前年:706便)で、旅客数は39.2%減の10万6124人(前年:17万4644人)。一方、全日空(NH)は66便の羽田/グアムをメインに前年の6便から大きく数を増やし100便、3万899人(前年:702人)を運航した。このほか、スターフライヤー(7G)が前年の12便から48便と数を伸ばした。方面別ではグアムが前年の8便から74便に大きく増加し、アメリカ全体でも23.2%増の228便に拡大。また、香港がほぼ倍増の38便、アテネが前年0便から8便と増加している。減少したのはソウルの47便(前年:175便)、ミラノ2便(前年:15便)、ローマ2便(前年:13便)。

 なお、日本発の外国籍航空会社便では、中国が211便(前年:72便)、マカオが214便(前年:158便)、アメリカが128便(前年:75便)、ロシアが136便(前年:24便)、スイスが39便(前年:20便)、フィンランドが134便(前年:0便)と増えている(ITC、アフィニティ、オウンユースを含む)。


▽関連記事
日本航空、10年度チャーターは前年度並み460本めざす−欧州方面を強化へ(2010/03/24)