ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル、新テーマは美食、催事で盛り上げ

  • 2010年5月13日
 ベルギー観光局ワロン・ブリュッセルはこのほど、2012年のワロン地方のイヤーテーマを「グルメ」に決定した。日本では今年から2012年に向け、さまざまなベルギー料理に関するイベントを開催していく。

 同局局長のダミアン・ドーム氏は、これまでも「森林」「マンガ」といったテーマを打ち出してきたが、「今回の『食』は観光局が仕掛けるというより、一般の人々のイメージから決定した」と説明。ベルギーといえばチョコレートやワッフル、ビールといった「食」のイメージが強く、消費者へのアンケートでもグルメやビールを目的にベルギーに旅行をしたいとの結果が上位を占めているという。これらを背景として、今回のテーマ設定によってより多くの人に「ベルギーの食事はおいしい」ことを認知してもらうことで旅へのモチベーションを高めたい考えだ。

 ベルギーの食の特徴は、「旬のものをその時に」そろえること。たとえば4月から6月に旬を迎えるホワイトアスパラガスは「季節になると99%のレストランがメニューに取り入れる」という。また、ワッフルや、ベルギーのナミュールの町が発祥といわれるフライドポテトといった食べ歩きメニューもある。具体的なプロモーション施策としては、イベントを開催して需要喚起につなげる方針。

 すでに食イベント第1弾となる料理教室「ベルギー料理サロン」を開催し、一般公募した30人超が参加。都内でベルギー料理店を営むシェフがベルギー大使館のキッチンで腕をふるった。料理サロンは今後7月、10月、12月と季節ごとに開催する計画で、来年も4回の開催を予定している。