3月の出国者数は9%増の155.2万人、成田発着枠拡大が奏功か−訪日は25%増

  • 2010年4月27日
 日本政府観光局(JNTO)によると、2010年3月の日本人出国者数(推計値)は前年比9.4%増の155万2000人となり2ヶ月ぶりに増加に転じた。JNTOでは、成田国際空港発着枠拡大による増便や、その後のエティハド航空(EY)、エミレーツ航空(EK)、マカオ航空(NX)の新規就航などが旅行需要を喚起したと分析している。また、円の高止まりも海外旅行に割安感が働き、プラスに作用したと見ている。

 また、訪日外客数は5ヶ月連続で前年を上回り、24.9%増の71万200人となった。JNTOによると、前年は円高や景気低迷などの影響で大きく減少しており、その反動による影響もあるという。また、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)によるプロモーション強化や日本を舞台にしたドラマの放映なども需要を後押ししたようだ。主要12市場ではイギリスを除く全市場で前年を上回り、中国、タイ、フランス、ドイツは過去最高を記録。伸び率が高かったのは、韓国が56.3%増の16万9400人、次いでシンガポールが41.3%増の1万3500人、中国が22.3%増の12万3500人などとなった。

 なお、2009年度(2009年4月〜2010年3月)の日本人出国者数は、1.0%減の1560万1114人(※)で、訪日外客数は6.7%減の724万7917人(※)となった。

※2月と3月は速報値

▽訂正案内(編集部 4月27日 13時00分)
訂正箇所:最終パラグラフ
誤:日本人出国者数は、2.6%減の1528万7712人

正:日本人出国者数は、1.0%減の1560万1114人

誤:訪日外客数は6.7%減の715万2809人

正:訪日外客数は6.7%減の724万7917人