ジェットスター・アジア、関空/台北/シンガポール線に就航へ

  • 2010年4月23日
 ジェットスター航空(JQ)グループのジェットスター・アジア航空(3K)は、7月5日から関空/台北/シンガポール線に就航する。3Kは2004年12月からシンガポールを拠点に路線を展開する格安航空会社(LCC)で、香港、台北、プーケットなどアジア19都市に就航している。4月22日に関西国際空港で開催した記者会見で、3K日本支社長を兼任するJQ日本支社長の片岡優氏は「3Kは東南アジアで週350便以上を運航しており、キャパシティの面でも、ネットワークでも急速に拡大している」とアピール。関空/台北間の運賃を片道6000円から提供するなど、低価格を武器に市場の開拓と需要の獲得をめざす。

 3Kでは、2004年12月からシンガポール(SIN)/台北(TPE)線を運航しており、この路線を延長して関空にデイリーで就航する。使用機材はエアバスA320型機で、座席数はエコノミークラスのみの180席だ。運賃は、片道ベースで関空/台北間が6000円から1万2000円、関空/シンガポール間が1万4000円から2万8000円を予定している。

 関空/台北線にLCCが就航するのはこれが初めて。記者会見に同席した関空代表取締役社長の福島伸一氏は、3Kの就航に大きな期待を持っていることを強調。そして、「関空からシンガポールへは、ピーク時の2001年には週34便も就航していた。しかし、現在は7便にとどまっている。3Kは非常に元気のある航空会社なので、その勢いで新たな顧客の開拓に結びつくように期待したい」と語った。また福島氏は、「LCCの就航により、今までとは別の客層の掘り起こしにも結び付けたい。また、シンガポールや台湾からの訪日旅行者増加のためにも、今回の就航を歓迎している」と述べた。

 なお、LCCは一般的に就航記念キャンペーンとして特別運賃を設定することが多いが、片岡氏は「企画してはいるが、具体的な内容についてはまだ発表できる段階ではない」と説明した。ただし、すでに同社ウェブサイトなどで特別パッケージの販売を発表しており、例えば台北では、3ツ星のジャスト・スリープに3泊するパッケージを設定し、旅行代金は2名1室利用で1人3万6300円からとしている。(取材:宮田麻未 写真:神尾明朗)


▽3K 関空/台北/シンガポール線運航スケジュール
(政府認可申請中)
3K522 KIX 16時50分発/TPE 18時30分着
3K522 TPE 19時10分発/SIN 23時45分着
3K521 SIN 07時00分発/TPE 11時40分着
3K521 TPE 12時20分発/KIX 16時00分着