主要旅行会社、2月の海外旅行取扱額は8%減−プラス成長増加で底打ち感も

  • 2010年4月19日
 主要旅行会社の2010年2月の海外旅行取扱額は、前年比7.7%減の1500億1320万円で、21ヶ月連続の前年割れとなった。海外募集型企画旅行の取扱額は8.9%減の457億4268万3000円と減少したものの、取扱人数は10.9%減の36万3342人で、単価は2.3%増の約12万5900円となった。一方、2月の出国者数は日本政府観光局(JNTO)によると5.1%減の129万人で、出国者全体に占める募集型企画旅行参加者の割合は引き続き低下している。

 会社別の海外旅行取扱額では、ジェイティービー(JTB)グループ14社が7.1%減ながら270億4801万2000円で首位。2位にはエイチ・アイ・エス(HIS)が13.1%減の227億6895万4000円で入り、3位は阪急交通社で1.1%減の150億6217万5000円となった。

 会社別の伸び率では、18社がプラス成長となり、1月の17社を上回った。また、1ケタの減少にとどまった会社も1月の11社から16社に増加しており、景気後退の影響が一巡して取扱額の減少が底を打った可能性もある。

 なお、国内旅行の取扱額は4.6%減の2536億5981万5000円、訪日旅行は28.8%増の39億1542万1000円で、総旅行取扱額は5.5%減の4075億8843万6000円となった。

▽主要旅行会社取扱概況
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