トリップアドバイザーが取りまとめた「外国人観光客に支持される日本の宿」ランキングの1位は、フォーシーズンホテル丸の内東京となった。英語のみならず、イタリア語、スペイン語、フランス語、ドイツ語のクチコミも多く、国際的な客層がうかがえる。また、立地の利便性やサービスへの評価が高かった。

　このほか、客室数が10室程度の小規模な旅館やホテルも多く、10位以内に5軒がランクインした。長野県の島屋旅館（2位）、東京都の澤の屋旅館（3位）、アネックス勝太郎旅館（9位）、京都府の枳殻荘（5位）、京の宿しみず（7位）で、外国人からのクチコミ比率が全体の9割以上を占める。日本の伝統的な旅館文化をリーズナブルに体験できるとして、長期滞在客やリピーターの支持が高いという。

　また、クチコミ全体を通し、サービスに対する言及が多いのも特徴。例えば「地獄谷野猿公苑のニホンザルが目的だったが、実際には宿のオーナーのホスピタリティやオーナーお勧めの見どころをより堪能した」など、上位の宿泊施設はホスピタリティの評価が高いという。

　なお、同調査は2009年の1年間に投稿された約8000軒の日本の宿泊施設の中から、日本人以上に外国人からのクチコミが多く、高い評価を受けた施設をランキングしたもの。外国人からのクチコミ比率は全体の約2割だが、ランキングで集計した施設の平均は85％以上となったという。