Marriott Bonvoy

モナコ、手に届くラグジュアリーをアピール−多様な旅行商品造成へ

  • 2010年4月13日
 モナコ政府観光会議局がこのほど開催するモナコ・ジャパン・ミッション2010にあわせ、オテル・メトロポール・モンテカルロ、フェアモント・モンテカルロ、モンテカルロSBM(ソシエテ・デ・バン・ドゥ・メール)の担当者が旅行業界紙のインタビューに応じた。3ホテルともに、モナコが誰でも楽しむことのできるラグジュアリーを提供できることをアピールする。フェアモント・モンテ・カルロセールスマネージャーの伊藤孔志氏は、「ラグジュアリーというイメージはプラスでもありマイナスでもある」と話し、「モナコは手の届くラグジュアリーであり、バリューの高いデスティネーション」であることを打ち出していく。

 伊藤氏は、「街中でセレブの服装や車を眺めるだけでも面白い」と言い、F1観戦ができなくてもそのコースをタクシーやフェラーリのレンタカーで走行するなど、「上を見ればきりがないが、その人なりの楽しみ方もできる」と紹介する。モンテカルロSBM日本代表の伊藤宏和氏は、モナコで開催するフラワーアレンジメントやクラシックカーのイベント、化粧品パッケージの見本市などに参加する趣味嗜好にあわせた体験型の旅行も提供できると述べ、モナコも持つ多様性を活かした商品づくりを提案した。日本人宿泊客のうち90%以上がレジャー層だというオテル・メトロポール・モンテカルロ支配人のジャン=クロード・メッサン氏も、「ラグジュアリーの枠にあてはめずアピールしていきたい」と述べた。

 このほか、モンテカルロSBMでは2009年下期、エイチ・アイ・エス(HIS)と共同でモナコ4泊6日の商品を開発、旅行代金は約15万円に設定した。値段が高いというイメージが先行するモナコで価格訴求力のある商品造成が可能なことを訴える。同社では、オフシーズンとなる冬場の需要を確保したい考えで、訴求力のある価格を提案し、2010年下期も継続して取り組む。