Marriott Bonvoy

フランス、「印象派」で西北部の旅行アピール−知花くららさんが広報大使に

  • 2010年4月13日
 フランス観光開発機構は、現在展開中の「こんなに近い、日本とフランス。」のキャンペーンを2010年度も継続する。2010年を「印象派の年」と位置づけ、6月初旬からルーアン美術館で開催する「印象派の町:ルーアンのモネ、ピサロ、ゴーギャン」展を筆頭に、印象派に焦点をあてたイベント「ノルマンディー印象派フェスティバル2010」を今年の観光のハイライトと位置付け。日本でも印象派の人気が高いことから、印象派発祥の地としてノルマンディー地方を中心とした西北フランスの旅をプロモーションする。日本では5月末に、東京、新国立美術館で「オルセー美術館展〜ポスト印象派」が開催されるため、日仏双方向の認知向上を期待する。

 フランス観光開発機構によると、2009年の日本人訪問者数は推定で前年比3.5%減の56万人だ。同機構在日代表のフレデリック・メイエール氏は、「世界的不況の中で悪くない結果を残せた」と評価する。日本人の海外における消費額は前年度比17%減の2兆3763億円だが、フランスにおける消費額は前年比8%増の957億円となった。


▽2010年の広報大使に知花くららさんなど3名を選出、若年層にアピール

 フランス観光開発機構は、2010年のフランス広報大使に、モデル、レポーターの知花くららさん、放送作家、脚本家、東北芸術大学教授でもある小山薫堂さん、映画監督で東京造形大学学長・教授を務める諏訪敦彦さんの3名を任命した。フランス語学留学の経験もある知花さんは若い女性への影響力が大きく、フランスワインに造詣が深い小山さんと、フランス映画界に深い関わりを持つ諏訪さんはいずれも大学で教鞭をとっており、若年層へフランスをアピールすることが期待できるという。

 このほか、第10回「フランス ルポルタージュ大賞」受賞作の表彰もおこなわれ、雑誌部門は文藝春秋「クレア・トラベラー」が、テレビ部門はNHK「テレビでフランス語」が受賞した。