リクルートが実施した2011年3月卒業予定の大学生就職志望企業ランキングで、JTBグループが総合トップとなった。票数は548で、2位に143票もの大差がついた。100位以内には54位の近畿日本ツーリスト（KNT、昨年：8位）、59位のエイチ・アイ・エス（HIS、同：39位）の3社がランクインしている。文系、および女子学生の人気が高く、JTBグループは文系と女子学生のそれぞれで1位となったほか、KNTは文系で38位、女子学生で32位、HISは文系で43位、女子学生で34位となっている。

　そのほか、旅客・運輸、レジャーを含む旅行関連企業を含むと、総合ランキングの2位に東海旅客鉄道（JR東海）、3位に東日本旅客鉄道（JR東日本）、5位に全日空（NH）、6位にオリエンタルランドなど10位以内に6社が入り、旅行関連企業の人気が高い。また、95位には昨年から36位あげて成田国際空港がランクインした。

　なお、大学生が好む企業の特色としては、2009年3月卒業者との差異はあまり見られなかったという。歴史があり、安定した事業成長をめざしながら、現場の社員主導で事業運営がされる企業で、入社直後の給与は低くても長く働くことで高い給与をもらえるような安定した収入を希望する傾向が強い。また人間関係ではウェットでプライベートも仲がよく、コミュニケーションが密なスタイルが望ましいようだ。

　同調査は2月3日から2月17日まで、リクナビ2011会員43万7619人を対象としたもので、大学生の集計対象数は1万1640人。働きたい企業の第1志望から第5志望を、自由想起で入力する方式で実施した。