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HTJ、2月の日本人訪問者数は3%増−ハワイ島が好調、JLコナ線維持を期待

  • 2010年4月7日
 ハワイ州観光局(HTJ)によると、2月の日本人訪問者数は前年比2.5%増の9万5141人となった。平均滞在日数も前年比0.6%増の5.72日となり、3月の訪問者数も好調に推移しているという。一方、一日あたりの消費額は前年比11.6%減の258.5米ドルと落ち込んだ。

 島別に見ると、ハワイ島への訪問者数が8.6%増の1万4675人、滞在日数も9.5%増の3.22日と2ヶ月連続で伸びを見せた。HTJ代表の一倉隆氏によると、年末年始のテレビ番組などでのメディア露出が一役買った。ハワイ島については、日本航空(JL)が路線再編にともないコナ線の撤退を検討しているとの報道があったが、一倉氏は「JLの単独路線であるコナ線は是が非でもキープしてほしい」と要望。JL側に見直しを検討してもらうとともに「旅行会社と連携してコナ線を維持していきたい」と述べた。

 また、旅行者の傾向としてはMICE需要、なかでもインセンティブの渡航者が43.4%増と大幅に増加。2月単月で10以上のグループが渡航したという。さらに、パッケージを利用せず、個人で手配する客層が増加しており、HTJではオンラインで旅行を予約するFIT層に対しての取り組みを今後の課題として考えていくという。

 なお、HTJでは旅行会社に対し、4月から販売店での「ハワイ・モーニングセミナー」を開始。販売店にHTJのスタッフが訪れ、始業前の15分から30分で旅行会社のスタッフに対して直接ハワイの情報を訴求する。現在JTBの5支店での実施が決定しており、HTJでは今後も引き続き旅行会社にセミナーの実施をはたらきかけ、年間を通じて取り組んでいく方針だ。さらに、ハワイ50選のサイトから旅行会社へのリンクを4月からはじめるほか、マップ&アクティビティガイドを1冊に統合するなど、旅行業界に対して新たな取り組みを実施していく方針だ。