エイチ・アイ・エス（HIS）の2010年のゴールデンウィーク期間（4月24日〜5月5日）の海外旅行予約動向は、3月31日現在6％増と順調に推移している。昨年と比べ、期間中はカレンダー通りで5連休、最大で12連休と日並びもよいことから長距離方面が好調なほか、チャーター便を利用したツアーも増加しているという。

　方面別の伸び率ではヨーロッパが7％増、オセアニアが9％増となっているほか、増便や新規就航により座席供給数が増加した中近東方面もエジプトが72％増、トルコが44％増と大きく上昇した。人気渡航先ではソウルが5年連続で1位となり、2位がホノルル、3位がグアム、4位がバンコク、5位が台北となった。上海万博で注目を集める上海や、リゾート・ワールド・セントーサがオープンしたシンガポールなども伸びた。

　また、今年はチャーター便を利用したツアーも増加。例えば海南島へ全国各地から6本のチャーターを設定したところ、前年比57％増と人気を博しているという。また、茨城空港からの上海、台北、グアムへのチャーターも順調に推移している。このほか、空港別出発者数に見ると成田空港が横ばいなのに対し、関西空港が2％増、中部空港が8％増、その他地方空港は61％増となった。HISでは、地方発のチャーター便が消費者の需要を喚起し、旅行者増へつなげる役割を果たしたと分析している。


◆GWの海外旅行、3年ぶりの50万人超か−JTB調査、平均費用も増加（2010/04/05）