成田でボディスキャナー実証実験へ−国交省、実行委員会も設置

  • 2010年4月2日
 国土交通省航空局は7月をめどに、成田国際空港にボディスキャナーを設置し有効性についての実証実験する。これは、3月13日に開催したアジア太平洋地域航空保安大臣会合の共同宣言を受けたもの。

 ボディスキャナーは、服の中を透視する装置で金属探知機では発見できない化学物質などの検知が可能であるものの、プライバシーの侵害につながる懸念がある。2009年末の米系航空機テロ未遂事件で金属探知機では発見できない化学物質が爆薬として使用されたこともあり、各国で導入が進められている。

 4月にはボディスキャナー実証実験実行委員会を設置し、実施方法やその有効性のほか、プライバシー保護などについて議論する。実証実験の期間は1ヶ月から2ヶ月程度の予定だ。