エア・カナダCEO、羽田就航に意欲−カルガリー線成功にも期待

  • 2010年3月30日
 エア・カナダ(AC)社長兼最高経営責任者のカリン・ロヴィネスク氏は、カナダ商工会議所が3月29日に開催した昼食会の場で、羽田線の運航に意欲を示した。ロヴィネスク氏は、3月28日から開始したカルガリー線の成功に期待しつつ、「次の挑戦は羽田」と言及。現状の22時から7時に発着時間が限られていると、羽田以遠の接続が悪いことから路線の設定は困難としつつ、実現に向けてアライアンスパートナーである全日空(NH)や両国の航空当局と協議を続ける方針を示した。

 カルガリー線については、「(カルガリーのある)アルバータ州は、エネルギービジネスなどにより、カナダでも最も経済的に成長している地域」と指摘。その上で、新路線の就航により、ビジネスとレジャーの両方の需要に対して新たな選択肢を提供できると強調した。

 なお、2009年のアジア太平洋路線は、需要を表す有償旅客キロ(RPK)が前年比23%減となったもののの、座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は29%と削減。これによりロードファクターは向上しており、さらに1月と2月は需要の回復傾向が明確に見られるといい、旅行業界との関係も強化しながら需要の取り込みをねらう考えを示した。