エイビーロード調査、GWの人気渡航先1位はバリ島−平均ツアー日程は増加へ

  • 2010年3月30日
 エイビーロード・リサーチセンターによると、2010年のゴールデンウィーク(GW)期間の渡航先として最も人気が高かったのはバリ島で、2位がパリ、3位がオアフ島となった。これは、同社が運営する海外旅行検索・比較ウェブサイト「エイビーロード」で問い合わせの多かった渡航先を集計し分析したもの。2010年の傾向としてはバリ島やオアフ島、シェムリアップ、ホーチミンなどの中距離方面やパリ、ローマ、バルセロナなどの長距離方面がベスト10入りした。一方で、台北やソウルなどの近距離方面はベスト10に入ったものの下位となった。前年のGW期間と比べるとジャイプールやアグラ、デリーといったインドの観光地が上位3位を占め、問い合わせシェアが大幅に上昇した。

 平均ツアー日程は前年同時期に比べて平均6.4日から6.6日に増えており、8日間ツアーが一番人気となった。2009年は5日間が一番多く24.6%のシェアだったが、2010年は8日間が28.6%を占め長期間のツアーを選ぶ人が多くなっていることがわかる。なお、出発希望日は19.0%を占めた5月1日、帰国希望日は24.0%を占めた5月5日がピークとなった。

 エイビーロード・リサーチセンターでは、2010年のGWが土日が休日であれば1日の有給休暇取得で7連休となるため、日程の長い旅行を検討する人が多くなり、これにあわせて中・長距離方面を検討する人が増えたと分析。また、帰国希望日が集中することで特に5月5日の帰りの予約が取りにくくなっている可能性も高いという。

 なお、問い合わせシェアが伸びた観光地ベスト10は、4位のランカウイ以外は世界遺産のある観光スポットとなっている。