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ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル、新テーマで「らしさ」打ち出す

  • 2010年3月24日
 ベルギー観光局ワロン・ブリュッセルは3月18日、夏・秋向け商品の企画造成に向けたセミナーを開催した。登壇した同観光局日本支局長のダミアン・ドーム氏は、ブリュッセルの新鋭ファッション、カフェや朝市めぐりなどベルギー人のライフスタイル、世界遺産をめぐり小さな村でなにもせずにリラックスするなど、これまであまり商品に組み込まれなかったテーマを取り上げ、より深いワロン・ブリュッセルの魅力として紹介した。

 ドーム氏によると、こうしたテーマを盛り込むと、よりベルギーらしさを感じられる旅になるという。中でも「世界一小さな町」というデュルビュイやベルギー最古の町で世界遺産のトゥルネー、パワースポットとしても知られる温泉町のスパ、ゴッホが若い時を過ごしたモンスなどさまざまなテーマの旅に組み込むことが可能。夜景の美しい町、ジビエや修道院ビールなどが楽しめる食の町なども紹介した。

 また、2012年には「食」をテーマにフィーチャーしていく方針といい、このほど営業を開始したベルギーチョコレートの体験型施設やベルギー料理の体験教室を紹介。チョコレートの施設ではチョコレートを作っているところを見学したり、作り方を教えてもらえたりするという。

 なお、ドーム氏によると、昨年に比べ今年はオランダ・ベルギーを主要訪問国とした商品の予約が増えてきているという。「今年は良さそうな兆し」で、「まだ時間はかかるだろうが、2001年の30万泊の水準まで戻していきたい」と期待。プロモーションでは、フランス、ルクセンブルク、ベルギーの組み合わせを引き続きアピールしていくほか、冬にはクリスマスマーケットを提案。その上で、来年の夏・初秋に向けてモノデスティネーションとしてのベルギーを打ち出す考え。10月には東京、名古屋、大阪にて業界向けセミナーを開催する予定だ。