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カナダ、新路線、VWCなど追い風に30万人達成へ−セミナーで各州も魅力紹介

  • 2010年3月24日
 カナダ観光局(CTC)は3月19日、恒例のカナダ・スプリングセミナーを都内で開催し、アルバータ州、オンタリオ州、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州、プリンス・エドワード島(PEI)州、ユーコン準州の観光局とともにそれぞれの魅力や楽しみ方を提案した。CTC旅行業界担当の菅原千愛氏は、「今年の目標は30万人」と改めて強調。カナダがビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)の重点デスティネーションに選ばれたこと、エア・カナダ(AC)が3月28日から新たに成田/カルガリー線に就航すること、円高傾向など追い風になる要素が多く、明るい展望を持っているとアピールした。すでに、旅行会社などのアドバイザーからなるカナダ・ワーキンググループを発足しており、さらに意欲的にプロモーションを展開する方針だ。

 セミナーでは各州が設定したテーマにあわせ、別スペースで終日セミナーを実施。たとえばBC州の「教育旅行・グループインセンティブ」のプレゼンテーションでは、オリンピック開催地ならではの素材を紹介。オリンピック関連施設から環境保全やバリアフリー環境を体験する「都市計画を学ぶ」、オリンピック施設建設に伴う先住民族との共生や協力を学ぶといった「ファーストネーションの文化に触れる」といったテーマを提案した。

 また、カルガリー直行便が就航するアルバータ州では、「世界遺産とパワースポットを巡る旅」を紹介。先住民族が多く住む同州にはルイーズ湖やヘッド・スマッシュド・イン・バッファロー・ジャンプなどパワースポットと呼ばれる場所が数多くあり、「そこにいるだけで足元から磁力を感じる」癒しの場所であるという。

 このほか、オンタリオ州では「トロント&ナイアガラ」「アルゴンキン&ハインツビル」「リドー歴史街道」をテーマに観光の魅力を紹介。また、PEI州観光局では「英語協力&ホームステイ」「赤毛のアンと翻訳秘話」、ユーコン準州では「ユーコンゴールデンサークルルート」「オーロラとツンドラの紅葉」「犬ぞりの魅力」をテーマにし、新たな切り口の旅行を提案した。