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ブロッサム・ジャパン、日本のラグジュアリー・トラベル市場活性化めざす

 2011年1月、東京で招待者を限定したラグジュアリー・トラベル・マート「ブロッサム・ジャパン」が開催される計画だ。企画しているのは、上海のアジア・ラグジュアリー・トラベル・マーケット(ALTM)の創設者の1人であるジェイ・マーティンズ氏の新会社「ルシオール」。このほど来日したマーティンズ氏によると、アウトバウンド、インバウンドを問わず、日本のラグジュアリー・トラベル市場を活性化したいという。計画では出展者数、バイヤー数ともに200名、メディア35名を集め、3日間で合計90回のアポイントを設定。すでに出展者側は95人、バイヤーは65名が登録しており、10月末までに参加企業など詳細を固める方針だ。

 イベント運営の骨組みはALTMと同様で、全世界から富裕層を顧客にもつバイヤーを無料で招待し、出展者から出展料を徴収。出展料は1ブースあたり約1万1000米ドルと約1万5000米ドルの2種類と高額だが、バイヤーの審査を厳格に実施しているほか、バイヤーと出展者のニーズを事前に汲みとってアポイントを設定し、当日は会ったその場でビジネスの話を始められるようにするなど、費用対効果を高める工夫をしている。

 マーティンズ氏は、「日本のプロダクトとサービスは世界最高レベルだが、知られていないことが課題」と指摘し、このイベントを通して世界中のバイヤーやメディアに日本のラグジュアリー・トラベルをアピールできると強調。日本のラグジュアリー・トラベル市場が未発達であることから、2011年は出展者の6割が海外の企業とするが、毎年開催することで将来的に5割ずつにしたい考えだ。

 すでに日本事務所を開設し、日本人担当者が出展の呼びかけを開始。また、東京観光財団の協力も取り付けたといい、日本政府観光局(JNTO)にも働きかけているところという。