KNTT菊池社長、東名阪で新規出店も−社員教育も強化し販売力向上へ

  • 2010年3月23日
 KNTツーリスト(KNTT)の新店舗「コレットマーレみなとみらい営業所」の開業に合わせて来店したKNTT取締役社長の菊池剛志氏は、トラベルビジョンの取材に対して、今後の店舗展開は「東名阪(を中心とした出店)が考えられる」と語った。菊池氏は、2期連続で赤字が続いたことに触れ、「経営をたて直さなければいけない。そのためにコスト削減や社員トレーニング、マーケット開発が必要」と指摘。すでに経営建て直しの一環で、近畿日本ツーリスト(KNT)店頭販売部門約260店舗のうち不採算店舗約2割の閉鎖を決議。しかし、将来性や集客力のあるマーケットを見極めて新規出店もしていく考えという。東京、大阪、名古屋が候補になる理由は、座席供給量や商品数の多さだ。

 また、社員教育については、「つくる立場ではなく売る立場として体で覚えなくてはいけない」との方針を示す。研修旅行も実施したい考えで、自分自身で旅行することが顧客目線の販売や接客につながるという。また、ウェブサイトとのクロスチャネルについては、「将来的にはやっていくだろう」との考えを示した。


▽「コレットマーレみなとみらい営業所」を開設、新顧客層の開拓も

 KNTTは3月19日、桜木町駅前に開業した複合施設「コレットマーレ」に「コレットマーレみなとみらい営業所」を開設。もともと関内にあった店舗を移転させ、これまでの顧客と新たな客層双方の取り込みをねらっている。オープニング記念として先着20名限定の旅行商品プレゼントやゲゲゲの鬼太郎とのじゃんけん大会、沖縄フェアなどを開催。近隣の営業所から約20名の所長も応援にかけつけ、活気ある初日となっていた。菊池氏は、「新規店舗を成功させようという社員の思いが表れている」と話していた。


▽KNTツーリスト コレットマーレみなとみらい営業所
住所:横浜市中区桜木町1−1−7 TOCみなとみらい5F
電話:045−641−1141
絵行時間:11時〜20時 年中無休